10年くらい前から欲しいと思っていたCDがあり、なかなか機会がなく買えずにいたCDを先日、フリーマーケットのアプリで購入した。
なんとも便利な世の中になったものだとつくづく思う。
その買ったアルバムの曲中に魂という単語が出てくる。
教えて、あの頃よ 僕は今もきらめいていますか
教えて、あの頃よ 失われていく僕の魂
最近、「魂ってなんだろうな?」と漠然と考えており、偶然なのか必然なのか、その曲が自分のあの頃から再び戻って来た。
考えるきっかけになったのは最近ニュースでも取り上げられていた芸能人が癌との闘病の末に亡くなられた出来事等である。
とても悲しい出来事だが、多くの人たちの共感を得ている理由は悲しいからではなく、病気だったとしてもそれと向き合い、そして懸命に生きようとした生き様だろう。後ろを振り返らず(何度も振り返ったのかもしれないが)生きようとしたその強かさ。
自分に置き換えるととても耐えられそうにない。
ところで、職業柄か自分は「魂も歳をとる」と考えている。
元気でたくましい高齢者もたくさんいらっしゃるが(あくまで持論だが)亡くなるご高齢の方々の中には生に執着していなかったり、身体は強いそれが生に対して強かさとイコールではない場合がときどきある。
魂が歳をとるという表現が正しいかは分からないが、変化は日々の生活でも感じるところはある。
魂ってなんだろう? 感情や思考であって、生命が終わると同時に無に帰すものだろうと思いつつも、どうにも消えてなくなるとも思えない。永遠の一隅にとどまり続けるようにも思ってしまう。
魂の年齢と蝕む身体の年齢が違うと、摩擦は生じると思うし、それが懸命に生きる強かさであるかもしれない。
円熟した魂と身体の刻んだ歴史も素晴らしいものであったと受け入れることができたら嬉しい。
さよなら遠い日々、 色褪せない僕の魂
※坂本真綾さんのRule〜色褪せない日々〜より抜粋。